今日で2021年度最後のお取引が完了しました。
今回は1月に私の年賀状を見て思い出していただいたお客様の収益物件のお取引きでした。
プロの方や法人を持たれている投資家の方などはお名刺交換ができて、メールアドレスが書かれているので、毎月1日にコラムや物件一覧などをお送りしていているのですが、個人の方で、メールやパソコンを触らない方にはたまに電話をしたり、年賀状で思い出していただくようにしています。
メールは送るのに費用も掛からないし、便利なんですが、営業のメールだと判断されると開けていただけなかったり、最近ではセキュリティが強い法人だと迷惑メールに入るのです(泣)。年賀状は送るのは手間もお金もかかるのですが、
届くと読んでいただける確率はかなり高い
ので、私はやめる予定はありません。
毎年、1月から3月にかけてのご契約は年賀状からのお問合せパターンが多いんですよ^^
今回の売主様(A様)は前々職の時に一度お取引のある方です。この物件は私が仲介してご購入いただいた物件ではなくて、すでに数社仲介の方が販売活動をされていて、その方たちと同時進行でもいいですか?と言われました。そういう話を聞くと、わたしの
負けず嫌いの血が騒ぎます(笑)
築年数から考えるとご希望の価格は、収益物件としては難しそうに思えるのですが、将来の事業用土地として見たときに、すごく価値があるように感じましたので、収益物件としてだけでなく今後の事業ができる土地としてご提案するように考えました。また、すでに他社が動かれているという話だったので、自分だけで情報を握っているとタイミングを逃す可能性もあるので直客への営業と懇意にしている仲介の方への情報開示を同時に行いました。
予想通り、収益としてだけでなく今後の事業用地としてご検討いただく方から数社買付をいただき、1番いい価格を出していただいた方に決定しました。
はじめに低い額から申し込んであとから申し込んだ人の価格を見て買い上がっていくやり方をされる方もいるのですが、A様はそういう駆け引きは好きではありません。
『最初のお申し込みでいい金額を出してくれたところにしましょう。』
とおっしゃっていただいていました。すごくやりやすかったです。
また、築年数はたっているのですが、定期的にメンテナンスをしっかりされていて、A様は入居者の今の家族構成や、いつ就職されたかなど、しっかり把握されています。
これってすごいことなんです!
エアコンや給湯器なども壊れる前に一定の期間が過ぎれば交換されるという、入居者にとってはとても気持ちのいい貸主様だと思います。私は取引の前日に現地チェックに行き、A様へ報告はしていたのですが、A様は取引の当日も現地を見てからお越しになりました。お取引の最後のご挨拶でも、買主様に
『入居者の方、みんないい方なので宜しくお願いします』
とおっしゃっていました。収益物件って今は金融商品みたいになってしまって、毎月どれだけ収益が出るか、そして高く売れるか・・・みたいな利益だけにスポットをあてる方が増えたように思いますが、私の経験上、A様のように物件を大事に手入れして入居者とも良好な関係を作られている方が結局、きちんと利益も得て気持ちよく売却されているように思います。
買主様は私ではなく、別の仲介の方が見つけてくださったのですが、その仲介の方も私と10年以上前からお付き合いのある人で、一度お取引させていただきたいなと思っていた方です。買主様は地元で生まれ育った素敵な方でした。物件調査した時に図書館でコピーした昔の住宅地図をお見せしたら、とても懐かしそうにご覧になっていました。
今年度末にとても気持ちのいいお取引ができたことに感謝しています。
ありがとうございました!2022年度もがんばります!