51歳で脱サラし、お風呂屋さんになった人の話

大阪市此花区にある1952年創業の『千鳥温泉』という銭湯、ご存じですか?
メディアでも数回取り上げられているので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。銭湯利用者は、私が生まれた1968年ごろがピークで、その後お風呂付の家が増えて利用者が減り、今ではピーク時の10分の1にまで減少しているそうです。この銭湯も例外ではなく、後継者がいなくてこのままでは廃業。次の運営者を募集していました。そこで

地元の銭湯を守りたい!

と手を挙げたのが桂秀明さん(現58歳)と妻の育美さん(現58歳)です。秀明さんは此花区で生まれ育ち、幼い頃から銭湯通いで、大人になってからも銭湯めぐりが大好き。51歳の時に脱サラし、『千鳥温泉』を再スタートさせたのですが、お風呂屋さんの運営は想像以上に過酷だったのです。
特に深夜からの掃除が重労働で過酷な日々が続きました。スタッフを雇うお金もあまりなくて・・・。そこで秀明さんは、考えました。

『銭湯入り放題』の特典付き

で手伝ってくれる人を募集。今では17人ほどの仲間が集まって楽しく運営されているようです。ひとり暮らしと都会生活のストレスから解放され、仲間ができるのが楽しくて喜んでいる若者もいるようです。他にも、昭和の銭湯にあった

鏡広告(洗い場の前の鏡の横に掲載する広告)を復活!半年で3万円!

この広告が面白いんです。

手書きの広告なのですが、個人でも発注OKで、出版した本の紹介や、Youtubeを始めたこと、飼っている犬があまりにも可愛くてそのワンちゃんの紹介など・・・。お風呂に浸かりながらその広告を見るのが楽しみだとおっしゃる方もいらっしゃいました。広告費は運営費に充てられています。
子供たちにも来てもらいたいと、壁にパズル貼ったり、おもちゃを用意したり、駄菓子のくじ引きもあるそうです。楽しそう!

この取り組み、素敵だと思いませんか?桂さんの様々なアイデアで、

世代を越えて多くの人に愛される銭湯

になっています!
実は私も週1回、事務所からすぐの昭和レトロな銭湯

『紅梅温泉』

に通っています。いつも同じ人がいて、自然と仲良くなって、先日、私のシートパックをじっと見つめる常連のおばあちゃんの顔に乗せてあげたらとても喜んでくれました(笑)ほっこり幸せ気分です♪ 銭湯好きなので、『千鳥温泉』にも一度行ってみたいなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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