2019年の話です。アメリカでは11月の感謝祭からホリデーシーズンに入り、家族や友人にプレゼントをする習慣があるそうです。
そんなある日、デニーズに朝食を食べにきた老夫婦が、感じのいい接客をしてくれたウエイトレスがひょんなことから、
毎日11kmを5時間かけて通勤し、車を買うためにお金をためていることを知りました。老夫婦は帰りそのまま中古車屋さんへ行き、そのウエイトレスの為に車を買い、プレゼントしたのです。
私がぐっと来たのはそこに添えられていたメッセージです。
『感謝祭だって知っているけど、メリークリスマス!
いつかこの親切を他の誰かに返してあげてね』
(すみません、英文だともう少しかっこいい文かもしれないのですが・・・)これが、
ペイフォワード(Pay it Forward)の精神
です。
直訳すると『先に払う』になるそうですが、日本語的にいうと『恩渡し』の意味になるようです。お金を誰かのために使うというとらえ方でなく、
誰かのために見返りを求めず行動をし、それを受けた人がその人にお返しをするのではなく、また別の人にその精神で行動をする・・・
という考え方です。
私は今回色々調べてこの言葉にたどり着いたのですが、実は私も同じようなことを言われた経験があります。親切に私の仕事を手伝ったり、ごちそうしてくださるのに、なかなかその方のお役にたてなくて、恐縮しているとお伝えすると、
『お返しするなら早く仕事できるようになって、応援したい人を見つけた時に同じようなことをしてあげたらいいねん。』
と言われたんです。これも同じですね。私はその言葉妙が妙に心に残っていて・・・。
恩返しの連鎖が恩渡しになっていくんですね。
お金を使わなくても困っている人に声をかけたり、ちょっとした親切からペイフォワードの精神がつながっていけば、たくさんの『ありがとう』が生まれて、お互いの心が豊かになっていく・・・そんなあたたかい世の中になってほしいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。