これは2003年に米国の社会心理学者、クリスティーン・ネフ博士が発展させ、欧米で大きく注目された概念です。親しい友達や家族が悩んでいたり苦しんでいたりすると、精いっぱい思いやりと優しさで包み込んで安心させて、はやくその精神状態から脱出させてあげたいですよね。それと同じように
自分に対しても思いやりや優しさを向けること
だそうです。無理にポジティブになるわけでも、常に自信に満ちた行動をするのではなくて、ただただ、そのままの自分自身を慈しむんだそうです。
慈しむとは・・・優しくする、かわいがる、愛する、大切にするという意味があります。
自分に優しくすることができないと、失敗した時に自己否定の心が出てきて、自分が価値のない人間だと思ったり、周りの人と自分は違うと思ってしまったりするそうです。なかなか立ち直ることができず、新しいことに挑戦することもできません。他人の失敗に対しても許すことができないことが多くなるようです。いつもイライラしている人は、実は自分自身にも思いやりを持てなくてすごく苦しんでいる人なのかもしれません。
逆に考えれば、悩んだり苦しんでいる自分をそのまま受け入れ、優しくすることができれば、
自己否定することなく早く立ち直れて今やるべきことが見えてくる
のではないでしょうか。新しいことにも挑戦できそうですね。他人の失敗に対してもその人の今の気持ちに共感できたり、優しい言葉をかけることができるのではないでしょうか。
『自分に優しくする』というと自分を甘やかすことになって、成長できないとか思われる方もあると思いますが、決して自分を甘やかすことではありません。
自分と向き合うこと
だそうです。自分の思っていることを書いて読むだけでも本当の自分がわかって客観的に自分を見ることで気持ちが落ち着くのだそうです。
最近の私は昔より物忘れやうっかりも多いので、他の人がうっかりしてても寛容になれている気がします。それと似てるのかしら^^; 自分が完璧なつもりで、他人を許せなくてイライラするよりも、反省は必要ですが、落ち込みすぎない、他人を責めすぎないことも、これからの時代を幸せに暮らしていくには大切なことかなと感じています。
最後までお読みいただき、ありがとうござました。