体験と経験の違い

『識学(しきがく)』をご存じですか?「意識構造学」からとった造語だそうですが、20年以上前に提唱された組織運営理論で継続的成長に特化したものだそうです。
その識学コンサルタントの大熊氏によると、たとえば・・・

『とにかく現場に行ってこい!慣れろ』

というものが体験をさせることで、

『現場に行って〇〇の状態をいつまでに作ってください』

が経験させることだそうです。
識学的な【経験】というのは、求める成果を明確にしていて、その成果に基づく結果に対して他者からの評価をしっかり受け、自分自身を改善させる行動のことだそうです。
 
他の例ではゴルフを始めた人が、「打ちっぱなしで100球打ってこい」と言われ、打ってきただけというのが【体験】で、「100球のうち、7番アイアンで50球以上100ヤード超えてください」というのが【経験】になるということだそうです。
50球以上超えるようなら、さらに飛距離を延ばすように指示をしたり、よりまっすぐ飛ばせるようにブレ幅を小さくするような、さらに精度を高める目標を与え、超えない人には50球超えるために何をすればいいか考えさせるイメージだそうです。部下に体験しか与えないと、部下から返って来る言葉も、

「緊張しました」「意外に楽しかったです」

みたいな感想だけになってしまいます。経験を与える意識をすれば、

目標設定と実際との差分・過不足がかならず出る

ので、それを先ず認識させて

次の一手を本人に考えさせるのが【経験】

だとおっしゃっていました。

なるほど~^^

上司目線で書きましたが、これは部下の立場でも使えると思います。日々仕事をする中で『仕事が楽しい』と思っていたら、それは、ただ体験が楽しいだけなのか、日々目標に向かって試行錯誤していくのが楽しいのかを考えてみるといいかなと思います。

私が今回感じたのは、経験を重ねることにより、やらされなくても、自ら考え成長できるようになる可能性が高くなるのでは・・・ということです。仕事が楽しくない時って、強制的にやらされている時が多いと思いませんか?自ら考えて動くと行動自体が実験の様でワクワクします。私が

『仕事が好き』

な理由もここにあると納得できました。
子供の時のように、できなかったことができた時の喜び、コツコツ作品を作って褒められた時の喜びに近いように思います。私も成長していきたいなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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