多重人格

この言葉って、あまりいいイメージじゃないですよね。でも、多摩大学大学院の教授の田坂広志先生によると、

「分野を問わず、職業を問わず一流のプロフェッショナルは誰もが様々な人格を内面に育てていて、状況に応じて必要な人格を表に出す多重人格のマネジメントが上手な人」

だとおっしゃっています。

そもそも、人格というものは「永年の生きてきた環境」や「出会った人」、「与えられた経験」によって形成されていくので、現在の人格は強固で簡単に変わるものではありません。だから今の人格を「変えよう」とせず、「育てる」ことが大事なのだそうです。

例えば怒りっぽい人がちょっと我慢して穏やかな人を演じることによって、その人の 中にある穏やかな人格が育っていき、いつもおおざっぱな人がちょっと細かいことにも 目を向ける几帳面な人を演じることで、几帳面な人格が育つイメージです。

人格を育てることは演じること

のようです。

変えようと思うと「たぶん無理、変われるはずがない」とかネガティブになりそうですし、今までの自分を否定するようで変えたくない気持ちが出てきたり・・・。

でも、今の人格はそのままで、別の人格を育てることはできるかもしれませんね。しかも演じる・・・ってちょっと遊び心があっておもしろそう♪ なるほど~

田坂先生も実は「話下手の人格」が中心的人格でしたが、プロフェッショナル話者の人格を育てたのだそうです。今でも恥ずかしがり屋で人前に出るのを避けたい性格は変わっていないのですが、今はそれがあまり表に出てこないし、表に出さないようにしているのだそうです。この「表に出さない」という部分が演じる部分なのでしょうね。

著書には、ビジネスの世界では、それぞれの仕事において必要な「才能」を身につけるためには、その「才能」を支える「人格」を自分の中に育てていくことが不可欠である。と書かれています。育ったたくさんの人格をマネジメントできるようになると眠っている才能が開花すると・・・。

確かに私の周りの仕事ができる方はいろんな人格を持っているように思います。 みなさんも育ててみたい人格があればちょっと演じてみてはいかがでしょうか♪

最後までお読みいただきありがとうございました。

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