ミスタータイガースと呼ばれる掛布雅之さんの講演会に参加しました。たくさんのエピソードを楽しく聞かせていただいたのですが、その中で、特に心に刺さったお話がありましたので、ご紹介したいと思います。
掛布さんが21歳の頃です。初めて3割を打ったシーズンの後、周りの期待を感じて、これからも結果を出し続けられるだろうかと考えると、プレッシャーからバットを握るのがとても怖くなりました。そんな時、将棋で史上初の三冠を制覇した升田幸三名人にこんなことを言われたそうです。
『野球は7割も失敗できるんだ・・・それならその7割の失敗の質を上げなさい』
『失敗にはいい失敗と悪い失敗がある。その中のいい失敗の質を上げなさい』
『21歳で打つ3割と30歳で打つ3割は違うはずだ』
掛布さんはこの言葉で、自分が3割打つことだけに集中していたことに気づかされたそうです。それからは、バッティングや試合全体を広い視野で見られるようになり、7割の失敗をとても大切にされたそうです。私の仕事に置き換えると、
売り上げを上げるにはどうしたらいいかということばかり考えるのではなく、うまくいかなかった原因や、全体の仕事も流れなども広い視野でみて考えることが大切なんだ
ということかな・・・って解釈しました。
掛布さんのお話には、要所要所で野球選手に限らず、異業種の方からもアドバイスを受けたというエピソードがたくさんありました。相手の年齢なども関係なくアドバイスを受け入れられる、掛布さんの素直で柔軟な心を感じました。また、色々な方にいいアドバイスを受けられたのは、周りの方が応援したくなるような、アドバイスしたくなるような、野球に対する真面目さがあったからだと私は思います。
いくつになっても素直さと、真面目さはなくしてはいけないなと、あらためて気持ちが引き締まりました。失敗を恐れずにがんばります!
最後までお読みいただきありがとうございました。