青森県のりんご農家の話

今から30年以上前の平成3年9月28日の朝、台風19号が青森県に直撃しました。もうすぐ収穫時期に入っていたりんごが約40万トン、収穫されずに落ちてしまったのです。

被害総額は、700億円以上。この台風は『りんご台風』と呼ばれています。

1年かけて大切に育てたりんごがたくさん地面に落ちていた光景はニュースでも報道され、育てた農家の方々を思うととても悲しい気持ちになりました。

私の記憶はここまででしたが・・・・・

続きがあったことを最近知りました!

家屋が倒壊し、樹木が根こそぎ倒されるほどの大きな台風が来ても落ちずに生き延びたわずかなりんごを見て、

『落ちないりんご』

として、受験生の合格祈願の縁起物に・・・と青森県藤崎町の農家の方々が平成4年に全国の神社で販売したそうです。

藤崎町は【ふじりんご発祥の地】

だそうです。それも知りませんでした。

藤崎町の中学生の受験生には『落ちないりんご』というメッセージを入れたりんごを毎年寄贈しているそうで、実際に

「落ちないりんごのおかげで合格しました!」

とお礼の言葉も届き、来年も受験生に届けたいというモチベーションで、頑張ってこられたようです。

私はこの話を目にした時に、感じたことがあります。台風で甚大な被害を受けたことは紛れもない事実。でも、視点を落ちたりんごから落ちなかったりんごへ変えたことで、未来への明るい扉が開いたのではないかと思います。

農家の方々が自然災害という環境を変えることができないのと同じで、私たちも生まれ育った家庭環境、職場の環境、業務のAI化など時代の流れ、感染症への恐怖・・・自分の力だけでは変えられないものの中で、生きています。私も悲しいことや辛いことは過去に色々ありましたが、

辛いときに成長できた

ように思います。

苦しいときに応援してくれる人とのいい出会い

があったり、時が経って振り返ってみると、悪いことばかりではなかったように感じます。

あの時の○○が無かったらもっと○○できたのに・・・ではなく、あの時の○○があったからこそ、今、○○ができるんだ・・・と振り返れるように頑張っていきたいなと思います。ものの見方・考え方の大切さを改めて考えさせられました。

ピンチはチャンス!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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