僕は価値のない人間

WBCで活躍されたダルビッシュ有投手。高校野球も大好きな私は、東北高校で投げていた頃から応援しています。日本でプレーしていた頃の彼と今とでは人間的にずいぶん変わったなーというのが正直な印象です。そのターニングポイントについて語っている対談があったので紹介したいと思います。

『僕は価値のない人間だと気づいてから変わりました』

2020年、最多勝をとったときに色々な人に『すごいですね』って言われたそうです。その時はちょっと嬉しかったそうですが、すごく違和感を感じたようです。

『本当に自分ってすごいんかな』

そこから2021年の1年間は精神的におかしかったそうです。過去の自分はすごいと、価値があるとある程度は思っていたけれど、そうじゃないんじゃないかと気づき始めて、自問自答を繰り返していたそうです。

『僕らすごく評価されているけれど、最初に野球のルールを作ってくれた人がいて、そこに自分たちが生まれてきて、その才能がたまたまあっただけじゃないですか。親や祖先が一人でも欠けると自分は存在しないわけで、それなのにこんなに評価されていいのかって。ファンの方とかすごい視線で見てくれるけれど、野球っていうその誰かが作ってくれた価値観にたまたま才能が合っていることに評価してくれているだけで、それも本当の評価ではなく幻想だと思っているんです。』

ちょっと深すぎてむずかしいですね・・・(笑) 

でも、WBC期間中のダルビッシュ投手が発したこの言葉で私は少し理解できました。

第1次ラウンドで、なかなか結果の出ない選手に対して、

『人生のほうが大事。野球くらいで落ち込む必要はない』

と、アドバイスを送ったのだそうです。

ダルビッシュ投手は、野球で評価されるだけでは価値がないと。人生を生きる一人の人としての価値を高めていきたいというところにたどり着いたのかなって思いました。だから選手全員のことを事前に調べて初日から日本で練習をし、惜しげもなく持っている知識を後輩に伝授し、チームの勝利に貢献できたんだと思います。野球での成功や評価よりも人としてさらなる高みへ・・・。他のコメントでもその思いが感じ取れます。

私も、人としての成長はまだまだこれからだという謙虚な気持ちで、過ごしていきたいと思います。

今後も、ダルビッシュ投手の言動に注目です♬

最後までお読みいただきありがとうございました。

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