本当は焼き肉店をやりたかったとんかつ店の話

奈良にある行列のできる

とんかつ店『まるかつ』

をご存じですか?このお店、実は閉店の危機が何回もあったようです。偶然テレビで見かけて吸い込まれました(笑)

 お店は、大手ファーストフード店やラーメン店が出店してはすぐに閉店するという地元では有名な

『すぐつぶれる場所』

です。当初は全国展開を夢見てあえてチェーン店風な造りにして、ロースカツ定食をワンコイン(500円)で提供したり、外部のイベントに参加したり・・・。店長の金子さんは3年間休まずに働き続けたそうです。

それでも大手チェーン店に勝てるわけもなく、店長は一度もお給料を取れていません。そこで金子店長は

今までの方針をガラッと変えてしまいます。

価格を上げ、そのぶんお肉や揚げ方にこだわった美味しいとんかつを提供するようにしました。一部ファンはできましたが、今までの安いと思ってきた人は去っていき、客足は遠のくばかり・・・。

そして『閉店』の文字がちらつき始めたころ、金子店長は

最後の手段にでます。

自分の思いをつづった、

とんかつの写真のないお手紙のようなチラシ

を割引クーポン付きで新聞折り込みに入れたのです。

すると、大勢のお客様がやってきたのです。今はSNSを通じて知った人たちが全国から金子店長に会いにやってきて、記念写真を撮ったり観光名所のようです。

私は、見てて嬉しくなりました。今は簡単においしいものが手に入る時代。安くて物がよければ誰から買ってもいい、通販でもいい。人とのかかわりも少なくなってくるのかなと思っていましたが、ここは、ここのとんかつを食べたことのない人が

金子店長を応援したくて

やってきます。食べたらおいしいので次は友達を連れてまた来るんです。

私も以前からお客様は『人』につくのではないかなと思っていて・・・。実は私のホームページも不動産情報一切なしなんです。行列はまだできていませんが(笑)

『ホームページを見てお願いしたいと思いました』

と言われると、とても嬉しい♪

金子店長のとんかつ店には、他にもコロナで苦しい時代を生き抜くヒントが隠されているような気がします。一度お店に食べに行きたいな・・・(^^)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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