2009 年ドラフト4位で広島カープに入団した庄司隼人選手がプロ野球生活 10 年 で引退しました。中学時代からエースで4番のスーパープレイヤーで、高校時代ではも ちろん甲子園に出場。現在ソフトバンクで活躍中の今宮選手とはライバルで、高校野球 が大好きな私はそのころからずっと密かに応援している選手の1人です。
10 年目で初めて一軍のキャンプに参加できて喜んだのもつかの間、その年は最後ま で一軍選手にはなれないまま、引退・・・。ある雑誌の記者の方も学生のころからの庄 司選手を知っていて、対談されていました。そこで聞かれていたのが
『一軍と二軍の違いってなんなの?』
庄司選手は、まさしくこの違いをイヤというほど思い知らされ、乗り越えようと、がむ しゃらに 10 年間練習してきたんだと思います。どんな言葉が出るのか興味津々・・・
『ずば抜けたものがあるか・・・そこですね。一軍に食らいつくには、ずば抜けたも のが1つあれば・・。でもどうだろう・・・一軍で活躍するためには2つないとダメか な・・・』学生時代は投げても打っても守ってもどれもこなせる器用な選手だっただけ にプロの中でこれだけは負けない!というものがなくて苦しんでいたのだと思います。
これって私たちの仕事も同じだなと思いませんか。同じような技術力・営業力・処理 能力を持つ人はたくさんいると思うんです。報酬をいただいているからみなさんプロで すよね。でも・・・同じプロでも自分は一軍選手として活躍できているだろうか・・。 一軍のベンチに入って、主力メンバーとして毎試合打席に立っているだろうか・・・。
新入社員の方は、なかなか先輩方よりずば抜けたものを見つけるのは難しいと思いま すが、『誰よりもレスポンスが早い』『誰よりもフットワークが軽い』『誰よりも読みや すいビジネス文書が作成できる』『誰よりも顧客管理やファイルの整理整頓ができる』 『1日に飛び込む営業先の数は負けない』など
その気になれば勝てそうなこと
もありそ うです。私も一軍で活躍できているのか・・・ずば抜けたものは何なのか・・・自分自 身のことを改めて振り返ることができ、そんな機会を与えてくれたいい対談でした。
この庄司選手、10 年間の努力が認められ、引退後はスコアラーとして球団に残ることになったそうです。見ている人がいたんだと思います。将来、素晴らしい指導者にな ることを楽しみにしています。(※私は広島カープのファンではないのですが・・・笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。