1本の矢で射抜く!

これは、おそらく中学の国語で習ったはずの『徒然草』の中の現代語訳の一文です。

ある人が、弓矢を習うのに2本の矢を手に挟んで的に向かいました。その時の師匠が いうことには・・・
【原文】 『初心の人、二つの矢を持つことなかれ。後の矢を頼みて、初めの矢になほ ざりの心あり。毎度、ただ得矢なく、この一矢に定べしと思へ』

『初心者は二本の矢を持って的に向かってはいけません。二本目の矢をあてにして最初の弓をいい加減にする気持ちがあるからです。毎回、ただ当たる当たらないと考えるのではなく、この一本の矢で射抜こうと思いなさい。』ということだそうです。さらに

【原文】 『道を学する人、夕には朝あらむことを思ひ、朝には夕あらむことを思ひて、 重ねてねんごろに修せむことを期す。いはむや、一刹那のうちにおいて、懈怠(けたい) の心あることを知らむや。なんぞ、ただ今の一念においてただちにすることのはなはだ 難き。』

『仏道を修行する人は、夕方には明日の朝があるだろうと思い、朝には夕方があるだ ろうと思って後でもう一度丁寧に修行しようということをあらかじめ計画に入れてお きます。このような人たちは、まして一瞬のうちに、怠りの心がひそむことを認識する でしょうか。いや、しないでしょう。どうして今の一瞬にすぐ実行することはとても難しいのでしょうか』

ということだそうです。 ちょっと耳が痛くないですか?(笑)

仏道でもなく、昔の話でもなく、十分今の私たちにも通じる言葉だな~と思います。 原文で読むと私はさらに奥深い感じがしました。初めの1本の矢の言葉は、新入社員の方にもピッタリの言葉だと思います。私が好きな一文は、

『当たる当たらないと考えるのではなく、この一本の矢で射抜こうと思いなさい』の 部分で、不動産屋さん的な解釈に変えると

『契約できるできないと考えるのではなく、この1物件に集中して全力で取り組み、契約を決める!と思いなさい』

っていう感じでしょうか。私自身への戒めも含めて…(^^;)

最後までお読みいただきありがとうございました。

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