2000年のシドニーオリンピックの金メダリストで、女子マラソン選手だった高橋尚子さん。指導者の小出監督とは、とてもいい関係が出来ている印象でした。その高橋尚子さんが著書の中でこんなエピソードがあったと書いています。
ある日、小出監督のもとに
『監督はみんなを平等に指導してくれない』
と訴えに来た選手がいたそうです。そこで監督はこう言ったそうです。
『えこひいき?そんなのあたりまえだよ。』
『みんなもう学生じゃないんだからね。(中略)どんな職場でも社会人というのは自分のことを見てもらえるように努力するものだよ。努力しなければ見てはもらえない。こっちが指導したいな、と思うような選手になりなさい。』
学生じゃないんだから・・・というところが私は重要かなと思いました。今は運動会でも順位を付けない学校があったり、えこひいきと思われると、親もうるさかったりするので、先生たちはできるだけ公平に、平等に・・・って指導されてるんじゃないでしょうか。だから余計に社会に出て不公平感を感じる人が多くなっているのかも・・・。
小出監督はさらにこうおっしゃったそうです。
『鐘だってそうだ。打って響かなければ、もう鳴らしたくなくなってしまう。打ったら響く、そういうひとにならなくてはいけないよ。そうでなかったら、俺だってえこひいきするよ。社会人なんだから。』
私のいる不動産業界の営業もそれが重要だなぁと思います。社会人というより、上司もお客様も同業者の方も一人の人間。大切な情報を誰に1番に知らせるのか、たくさんある不動産会社の中からどこの誰に依頼するのか・・・
えこひいきしたりされたり・・・(笑)
1番目とその他大勢との間には大きな差があるように思います。逆に言うと、1番目になるには、その他大勢とは違うことや努力をしなければいけない・・・と理解しました。
ゴマをするとか媚びるとかではなく、何回も鐘を鳴らしていただけるよう、チャンスをいただけるように、
正しい努力
をしないといけないなと改めて感じました。
最後までお読みいただきありがとうございました。